ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年5月17日の225中長期

おはようございます。昨日は季節の変わり目の雨模様。今日は一転しての気持ちの良い晴れ空です。

 

さて久しぶりに225の中長期の動きについて考えてみます。すこしテクニカル話も入ります。

 

以下はTradingViewで描いたJPXJPYの日足チャートに24/96/192の移動平均を描いています。

 

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このような場合の移動平均は25/75/150/200などを用いる事が多いのでしょうけど、個人的に割りきれる偶数を好みますので、このような値にしています。ただし私の手法ではパラメータの如何に関わらず収束しますので、あまり気にすることは無いでしょう。

 

ざっとチャートを眺めてみます。まあいつもどおりの移動平均線で、短期が長期を割り込むと下がるし、上抜くと上がるのかな位な印象です。現在は24日線より上、それより長い線からは下。24、96日が近づきつつありますから、このまま進めばGCとなってめでたく株価回復のような予測の仕方になるのでしょうか。また不思議なことに192日線が下落を鈍らせて切り返しそうな雰囲気を見せています。まるでまた最高値を目指して上昇していくかのようです。

 

ちょっと見方を変えてみましょう。それぞれの移動平均線について時間補正を入れてセンタリングしてみます。

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センタリングすることにより移動平均線は値動きの中心値あたりを通ります。逆に考えるなら、192日線を基準に96日線が、96日線を基準に24日線が。そして24日線を基準として価格が上下の振幅を繰り返しながら進んで行きます。もちろん移動平均線は遅れてしまいますが、これが移動平均線が遅効する特性を持つことを示しています。

 

そしてもう一つ気がつくかと思うのですが、価格は移動平均線から大きく上下どちらかに離れた後にかならず移動平均線に戻って来ます。もちろん移動平均線が近づいて行くこともありますが、たいていは価格が移動平均線に寄せて行きます。

 

となると、上記のチャートで2019年末の24000台は上に離れ(乖離)すぎた状態で、これを修正するために2020年3月に下げたが、今度は下に離れすぎたために、現在は修正する動きの最中であると考えることができます。

 

ここで青色の96日線に注目してみましょう。96日線は現在値のあたりを目指して急激に下げています。この96日線を延長するなら2ヶ月くらいで現在値が96日線を上回るはずです。

 

一方で緑色の192日線に注目してみます。192日線は下げ止まりを見せていますので、この延長線を考えるなら、ここから5ヶ月くらいで21500以上に戻しているようにも見えます。

 

このあたりは移動平均線の特性をご存じな方、また私の過去の勉強会に参加された方はご存じでしょうが、おそらく192日線は現在値がここからさらに上の価格を取らない限り、1~2週間程度で再度の下げが始まります。96本線はこのまま下げ続けて7月頭に反発の動きになるようにも見えますが、おそらくその頃までには再度20000を少し深めに割れる場面があるでしょう。

 

この後の値動き次第ですが、上下の振幅の積み重ねのバランスが崩れた方向に価格は進みますので、まずはしばらくは上下の小動きを繰り返すことでしょう。価格レンジとしては18500~21000あたり。揉み合いの形ではっきりした方向性が出るのはまだ先でしょう。

 

では、私が配布しているDN_MAF2を用いて、もう少し長期でおおよその基準価格の予測位置を描いてみます。

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緑色が400日の長期で描いた基準線となります。青色は200日です。現在の価格は先の高値、安値からの修正が未だ終わっていない状態であることが分かるかと思います。現在の20000前後で揉み合いを続けるのであれば秋頃まで修正が続きますし、前回の400日線を上回っていた期間が長いために、今回の修正もそれなりに時間を必要としそうです。逆に揉み合いの状態が続いて、間違って22000等の高値をつけるような事がなければ、再び15000を覗きに行くような事も無いかと思われます。せいぜい18000といった所でしょう。とはいえ予想は予想ですから、想定外の事も発生するかもしれません。