ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

DN_MAFM2の活用法について

おはようございます。4月も後半に入った日曜日いかがお過ごしでしょうか。

 

外出自粛のせいで自宅に籠もっての作業が捗りますので、本日はすこしダニエルツールスのDN_MAFM2について細かいところを解説しようかと思います。

 

DN_MAFM2は、値動きの「方向性(トレンド)」と「強さ(モメンタム)」、それに変化タイミングをチャート上に描きだします。また少しだけ未来を予測して描きますので、将来注意すべき時間帯などを知ることができるインディケーターです。ダニエルツールスの中ではいちばん多くの方に使われているインディケーターでもあります。

 

では、まずは準備としてユーロドルの日足ハートにDN_MAFM2を描きます。描画パラメーターは以下のとおりとなります。一部現行のDN_MAF2には無いパラメーターが記載されていますが、今回は無視してください。近い内に実施するマイナーアップデート版を用いており、後ほどこちらも紹介します。

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以下のようなチャートが描けたかと思います。

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それぞれのラインの意味については「このブログについて」をご覧ください。

 

すでに本ブログの225予測での解説しているとおり、DN_MAFM2では青とピンク色のモメンタムリボン、および黄色のシグナルアイコンでトレンドの方向性と強さ、変化したタイミングを示しています。赤い予測境界線より左側は確定した値、右側は予測領域となります。

 

たとえば上記のチャートであれば最後の墓シグナルは下を予測しており、4月13日に下トレンドに変化した可能性が高い事を示しています。途中モメンタムリボンに色が変化している箇所は価格変化のねじれが発生している箇所で、この辺りでトレンドの変化等の価格変動が起きる可能性を示しています。

 

通常のDN_MAFM2ではこのような見方をしますが、ここで少しパラメーターを変更してみましょう。「Use centering ?」に「OFF」を設定してみてください。

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いかがでしょうか。インディケーターの表示位置が全体的に右方向にずれたかと思います。なぜこのような描画をしているのか疑問に思うことでしょう。

 

ここで普通の24日移動平均線を黄色で書き込んでみましょう。なにかに気がつくと思います。

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DN_MAFM2は単純移動平均線を拡張、強化したもので、基本的な動きは単純移動平均線のそれを踏襲します。そして予測境界線から先の部分は仮の値を置きながら予測します。これによりトレンドの変化点やその強さなどをチャート上に描くことができます。

 

ただしこれだけだと、これらの描かれた値がただしい時間軸を指していませんので、補正を加えた結果が標準状態のDN_MAFM2となります。

 

使う方によっては時間補正を加えていないDN_MAFM2の方が相性良い場合もあります。この場合は単純移動平均線の代替としても利用することが可能ですので、各自で判断の上で活用してもらえればと思います。

 

さて、以下のチャートはDN_MAFM2の次期マイナーアップデート版の一部です。

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全体的にコードを見直してシグナルを描画するタイミングを少し詰めた他、疑似マルチタイムフレームの機能をもう少し改良してモメンタムリボンの描画色を簡単に変更できる等の機能を付けています。配布は夏頃を予定していますので、それまでにもう少し機能を詰めてみたいと思います。

 

続いて以下のチャートをごらんください。

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これは時間補正をOFFにして、白灰を24本、青ピンクを6本で描いたチャートです。通常の移動平均線で中期、短期を2本描いてトレンドと方向性を知る手法としては一般的なものです。これをDN_MAFM2で描くと上記のようにトレンドの切り替わりに描かれるシグナルと移動平均線の相関性で値動きを読み取る事も可能となります。また未来の移動平均線を予測するので将来注意しなければならないポイントなどを予め知ることも可能となります。

 

また以下のチャートをごらんください。

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これはビル・ウィリアムスさんが考案したカオスアリゲーターをDN_MAFM2で描いたものです。これは次のv24で描けるようになります。カオスアリゲーターは本来SMMAで描くのですがDN_MAFM2ではSMAで描きます。予測値の部分は少し読み方にコツがありますが、そこそこ上手く働くと思います。

 

他にも移動平均線を用いた手法の多くがDN_MAFM2でも表すことが可能ですので、みなさんでいろいろと工夫してみると良いでしょう。

 

ではこの週末をチャートを眺めながらのんびりと過ごすことにしましょう。