2020年3月23日の225予想
おはようございます。今朝の東京地方は曇り空。季節の変わり目の不安定さがうかがわれるような雰囲気です。昨日は春一番が吹き荒れた一日となり、長い冬が終わりを告げ、新しい季節がやってきます。
そして株式市場に目を向けてみれば、朝から大変な波乱となっており、今週の市場を占うかのようです。
週末に米国で2兆ドル規模の経済支援策がトランプ大統領により打ち出されましたが、これに対する上院側の不支持を匂わせる報道がきっかけになったのかもしれません。個人的な見解では、なんとなく大きいファンドが飛んだのではないかと考えていたりもします。
上院のコロナ法案は、可決までの十分な支持は得られてないhttps://t.co/kCHw4kZVaV
— TEAM ハロンズ (@TeamHallons) 2020年3月22日
それではチャートをチェックしましょう。ただいま08:30。まず日足です。
昨日の記事で日足が底打ちしている可能性について言及しましたが、今朝の下落によりあっさりと否定するような勢いで安値を割ってしまいました。とはいえ日足ではまだチャートが崩れていませんので、ここからさらに下げるかどうかに注意したいと思います。ここからの急激な上昇は期待できませんが、底堅さは出てくるあたりかと考えています。
ボラティリティも広がりすぎて、どこまでやるのだろうといった諦めムードが漂っています。
60分足です。
今朝の急落でチャートが壊れていますので、ここからの動きはちょっと予想ができない状態です。ただし金曜夜の米国時間引けでモメンタム、乖離チャート共に陰転入りを匂わせていましたから、ここまでの下落は想定外でも、ある程度の下げは見えていたのかもしれません。あくまで後講釈でしかありませんが。
15分足もみてみましょう。
さすがに今朝の15420は下げすぎですので、下側のオーバーシュートになっていますので、当然のように揺り戻しがあります。モメンタムでの変化点が10:30頃にありますので、ここに向けてどのように動くかでしょう。おそらく今日の東京時間での下げ仕掛けは入らないような予感がします。ここからは少しずつ買いが入ってくるかもしれません。
乖離チャートでも完全に下へのオーバーシュートですから、ここからは揺り戻しが入ります。
さて、今回はちょうど良い機会ですので、先ほどの「オーバーシュート」の形について紹介しましょう。最近医療関係の解説でオーバーシュートが間違って使われますが、本来は単に「行きすぎ」みたいな感じで使われます。電子回路の過大な突入電流であるとか、飛行機で旋回時にはみ出てしまうような現象を呼ぶのが正しいかと思われます。
そして株価等の値動きでもオーバーシュートが発生します。今朝の動きがちょうど良い例でしょう。
以下は今朝の1分足チャートです。
寄りから激しく売られ、7:13に下ひげをつけます。赤の移動平均線、ボリンジャーバンドからもはみ出てるほどの下げです。そしてここから戻りを見せ、今度は戻りすぎを修正して16080あたりで収束しています。
この一連の揺り戻しがオーバーシュートです。下げる際の目標価格はだいたい16080あたりであったものの「行きすぎ」つまりオーバーシュートして収束したわけです。
値動きではこのような現象が良く発生します。急落、急騰のときはこれらのヒゲの先端を刈っていくことで比較的安全に利益を取るような手法も存在します。
さて、それでは今週も荒れた相場になりそうですが、なんとか生き残っていきましょう。
15:30 反省会
おつかれさまでした。今朝の寄り付きの時点ではどうなることかと思われましたが、場中で日経平均はプラスに転換、引けてみれば前日の引け値と同じレベルまで戻し、引け後には強い買いが入り17400まで回復しています。
では15分足で本日の値動きを検証してみましょう。
東京市場の先物が開始した頃から断続的に買いが入り、09:00の時点で16700まで回復してしました。多少の調整を挟みつつも14:00には17000を回復します。その後少し売られて16760まで下げますが、引けにかけて再度買いが入り、引け後に17400の高値を回復します。
今朝予測したとおり10:30にある変化点で下げなかったため、上昇トレンドに入ることができたと考えます。さらに13:00で陽転サイクルに入りすることができています。
ただしここからはすこし注意が必要で、上昇がすこし強かったために現在調整期間入りしています。これは乖離チャートからも把握できるでしょう。これがどの程度続くか次第ですが、もし17500あたりを回復して今晩の米国時間を乗り切れば、日足でも長い下落トレンドがいったん終了して、すこし値を取り戻せるかもしれません。
もちろん未だにファクトの変更がありませんので、まったく気を許せる状態でないことはもちろんです。
それではまた明日も生き残りましょう。