2020年2月3日の225予想
新型コロナウイルスの感染被害拡大によるリスクオフから大きく売られた1月31日の株式市場。これに加え2月2日には鳥インフルエンザ発生のニュースまで流れており、懸念材料が加えられる格好。そして明日3日は上海市場が春節の眠りから覚める日でもあります。
3日の上海市場での混乱を避けるため、中国人民銀行は19兆円の資金を金融市場に投入する旨宣言し、また各国中央銀行も金融市場パニックを封じるため対策を講じるとのことです。
中国人民銀行は
— ドル円研究所・為替FX (@usdjpykenkyusyo) 2020年2月2日
「金融政策ツールを総動員」
「19兆円の資金を市場に注入する」
「金融市場に十分な流動性を確保」
市場介入を辞さない模様。
また、IMFゲオルギエバ専務理事が
各国中央銀行に金融緩和維持を要請。
世界同時株安を止められるか。
日銀も各国中銀と連携プレーに動く。
さすがにこれだけの本気を見せつけられた市場は、小さいパニックの発生はあったとしても無理矢理抑え込まれた感から平静を装うのではないかと予想します。
これを踏まえてチャートを見てみましょう。只今2月2日21:45です。まずは日足から。
日足では31日の長大陰線により一気にレンジの下限を割った格好となっています。移動平均交差法のセオリとしても下に行きすぎの格好ですから、明日か明後日かは解りませんが一旦23000あたりは回復できるかもしれません。ただし黄色の中央線が下げ方向を示していることから、反発しても再度売られるのではないかと予想します。
乖離チャートも完全に売られすぎですが、バンド自体はまだ広がる余地がありますので、下値をどこまで試しに行くかでしょう。時間的はそろそろ陽転サイクルに向かう動きがあってよさそうです。
次に60分足を見てみます。
60分足ではおだやかな長めの変化点に入ったところで明日の11:00あたりから新しい方向性が出ると思います。もし下に抜ければ22100辺りが目安になると思います。こちらも少し下げすぎなため、明日はいったん戻してくるような動きがあるかもしれません。ただしパニック売りなどにより瞬間的に22000割れがあっても不思議はありません。
乖離チャートでは陽転サイクルに向かっている格好となっていますが、ここから先はボラティリティが無くなってくることも示しています。例によって寄り付きからの1~2時間でほぼ値動きが出きってしまい、後場からは狭いレンジのボックスになるのかもしれません。
最後に15分足です。
15分足では31日の04:30で下げが終わり、ボックスに移行しています。明日は09:00に変化点が見えますが、ここを切り返さないと22400あたりはありそうですし、さらに崩れる可能性もあります。陰転サイクル延長2回目なので、せいぜい延長したとしても明日日中くらいでしょうか。となると明日の東京時間でほぼ売りを吸収するかもしれません。
チャート上ではそこまで酷い下げが起きるようにも見えないのですが、さらに悪い材料が出てきてまったく予想できない動きがあるかもしれません。おそらくみなさんは手仕舞いなりヘッジなりで対策を立てられているとは思います。明日は慎重に値動きの行方を追い、確実な方向にポジションを取るようにしましょう。