移動平均予測DN_MAF2の使用方法
先日公開した移動平均予測DN_MAF2ですが、前作から少し仕様が変わったこともあり、もしかしたら戸惑っている方がいるかもしれませんので、ここで簡単に解説します。
以下はドル円の日足チャートに、DN_MAF2(以下MAF2)をデフォルトの設定で描いたものです。
この状態だとなんとなく移動平均線とボリンジャーバンドっぽいものが描かれているようにしか見えませんし、なんとかくおかしい感じがするかもしれません。
黄色で一般的な移動平均線を同じ24日線で描き入れてみました。
見事にずれています。これはMAF2では標準で「センタリング」をオンにした設定としたからです。24日線なら12日分過去にオフセットした状態となります。
従いまして、予測の部分も含めて通常の移動平均線として描きたい場合は以下のようにセンタリングをオフに設定してください。
無事に移動平均線と予測分を描くことができました。
MAF2からセンタリングを標準でONとした理由は以下の記事に書いてあるとおりで、今回ボリンジャーバンド機能をつけた際、これを株価が平均値からどれくらい乖離しているか判断するための指標として用いる場合に、センタリングが必要であったためです。
もしも標準的な移動平均線およびボリンジャーバンドとして利用したい場合はセンタリングをオフにしてご利用ください。
センタリングモードが不評な場合はこっそり次のアップデートで戻すかもしれませんw
ついでですので、センタリングしたチャートと見比べてみましょう。一般的なボリンジャーバンドも黄色で描き入れてみました。緑の点線はボリンジャーバンドの予測ラインとなります。
ドル円ですが、先日の高値110.282はセンタリングオフの状態ではボリンジャーバンド1.5δを突き抜けてる状態です。しかしセンタリングを入れた状態では、まだ上限に余裕が見えます。
まあこれは計算上は当然なんですが、昨年末の下げで標準偏差のサンプルデータの幅が増えた影響でバンドが広がるわけですが、ボリンジャーバンドの特性上バンドよりも現在の値が早く動きすぎてしまうからです。これを補正する一番簡単な手法がセンタリングなわけです。ここから10日程度、ドル円が110.40を越えるとか、109.00割れとかが無い限り、だいたいこの予測チャートどおりの範囲に収まると思われます。
ほんとうはもうちょい厳密な乖離値を計算する手法もあるんですが、ちょっと企業秘密になるので書きませんし、現実的にはボリンジャーバンドの手法でも十分だったりします。
DN_MAF2になって我ながら楽しいツールになったと手前味噌に思ってます。