移動平均線の種類
あんまりやりたくなかったんですが、MACDの解説で指数移動平均(EMA)がでてきてしまったので、移動平均線のバリエーションについてちょっとだけ触れます。
現時点で比較的良く使われるのは、
- 単純移動平均 SMA Simple Moving Average 単に移動平均線と表される
- 加重移動平均 WMA Weighted Moving Average
- 指数移動平均 EMA Expotential Moving Average 指数加重移動平均 EWMAとも呼ばれる
の3つでしょうか。カオスアリゲーター等で用いられるSMMAもありますが、こちらは別な機会に触れます。
それぞれの移動平均ついてはあちこちのサイトで詳しく解説されていますので、あえてここで触れることはしません。
ここではそれぞれの移動平均線の特性についてのみ簡単に触れることにします。
以下はそれぞれの移動平均線を重ね合わせたチャートです。
それぞれの線は以下のとおりです。すべて12日線となります。
おまけで青線としてボクが開発したDN_MAFを青色で記載してます。
赤線のSMAは単純に12日分の株価を足し合わせて12で割っただけの平均値ですので、原資産の変化に対する反応はもっとも素直で、これが基本となります。
これに対して緑線のEMA、黄色線のWMAは、直近の原資産に変化があった場合に少しだけ大きめに動くよう設計されています。上記のチャートでは少し解りづらいので、以下でもうすこしわかりやすく描き直してみました。
灰色のラインは原資産。それぞれの移動平均線の前日の値との変化量をヒストグラムで描いています。
原資産が大きく変化すると、EMA、WMAはSMAより大げさに変化している感じがわかるでしょうか。
このようにEMA、WMAはSMAより株価の直近の変動に機敏に反応する特性を持っています。たとえばずっと下落していた株価が突然切り返す兆候を見せた場合など、EMA、WMAを用いるインディケーターは、SMAのそれよりも速く反応することができます。これをダマシが少ないなどと表現される場合もあります。
ざっと簡単ですが移動平均線の種類と特性についてまとめましたので、次回はまたMACDに戻りたいと思います。