2020年1月6日大発会の値動き検証
2020年の大発会を迎えた東京市場、日経平均は大納会から-451円の大きな下落になってしまいました。
これは米国による対イラクへの軍事行動によるリスクオフをきっかけとしていますが、昨日の記事でも解説しているように、この下落については2019年12月19日あたりからその予兆が見て取れました。ボク自身も米国の軍事行動は想定外でしたが、おそらく1月からはおだやかな下落になるだろうと予想していました。
また大発会ではご祝儀で200円くらいの上昇も想定していたのですが、この予想は外れました。
さて、では2019年12月31日あたりからの日経225CFDの動きを追ってみましょう。使用しているインディケーターは例によって自作のダニエルツールスのDN_MAF、MAFCD、MAFM、MAFBANDで、60分足を使用しています。
12月31日のNY時間クローズでは23440あたり。ここから新年のNY市場でご祝儀上げが入り200円程度のギャップを作って上昇しています。この時点で24日線が上向きになったのですが、上昇が強すぎたために標準偏差をオーバーしましたので、いったん調整が入りましたが、この調整の下げが1月3日のの長めの陰線2本に加えてジワジワと下げる陰線が入りました。これは標準偏差のδをおだやかに広げようとする動きに見えます。こうなると下げた価格がオーバーシュートしなくなり、上げの調整がはいりづらくなります。
その後は3日の明け方6:00付近にある変化点で切り返すことができずにだだ下がりの形になってます。またこのチャートを取得した6日17時の時点で下げ方向の力が強いため、陽転サイクルに入ることができなくなり、トレンドを延長する形となっています。
この形になるとおよそ10時間以上は下げのサイクルが続く可能性が高くなります。
もちろん今夜のNY時間中に米イランの緊張が緩和するような材料があれば、下げた分の反発は強いとは思いますので、注意深く様子を見守りたいところです。