ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年3月15日の225中期予想

おはようございます。昨日の東京は季節はずれの雪模様でした。今日は一転して晴れてはいますが、冬が戻ってきたかのような肌寒い朝を迎えています。

 

いっぽう先週までの株式市場は大荒れでした。長い間下落を警戒していましたが予想以上となっています。

 

今日は株式市場がお休みですから、ゆっくりとここまでの動きを振り返るとともに、今後の動きを予想してみましょう。

 

まずは日足です。

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チャート上では2月20日から始まった下落トレンドはすでに3週間を経過し、高値安値の幅はじつに6000円にもなっています。さすがに金曜日にいったん切り返しの形になっており、何度目かの底打ち期待の状態ですが、いまだ一番底が確認できる状況ではありません。おそらくはここらがいったんの底であると考えています。緑色の先行線からの乖離が最大地点であることが根拠となります。

 

ここでTradingViewを用いた出来高プロファイルを確認してみましょう。

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これはリーマンショック以降の225の価格帯別出来高を月足で表したチャートです。現在の価格位置は、ちょうどトランプ大統領選出によるトランプラリーが始まる直前に揉んでいたあたりであることが分かります。225だけ先にトランプラリーをすべて消化してしまった感じがあります。この下は少し出来高の薄いところがありますので、もし下に抜けると15500あたりの出来高が多い価格帯が目安になります。そして13000を割れると一気に10000割れも見えてきます。

 

実際には日銀のETF購入により225はかさ上げされているので、そこまでの下落は無いと思います。せいぜい一瞬15000をつける程度でしょうか。もし二番底で激しく下げるなら15500が目安となります。

 

ちなみに現在のVAは19400あたりですので、戻りの目安はこの辺りとなります。瞬間20000~21000辺りまで戻りがあるかなぁといった感じです。

 

4時間足で今回の下落を確認してみましょう。

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当初一番底と思われた21000あたりに出来高が集中しています。ここでもみ合ってますので、もし戻りがあったとしても21000を抜けるのは難しいことがわかります。その次が19500となります。逆に18000~19000あたりはしこりが少ないため、戻りがあればこの辺りは比較的値が軽いであろうことも分かります。また現時点で17000以下は買いポジションが多いため、ここが当面の下限目安となるであろうことも分かります。

 

いつものチャートに戻って60分足で長期パラメーターにより確認してみましょう。

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6時間足相当のパラメーターを与えています。モメンタムでは2月7日頃に下サインが点灯、13日で陰転サイクル入りし、その後トレンド延長を繰り返しながら下落。現在は底打ちからの揉み合いです。株価がモメンタムを上回ることができれば、すこし安心感が出てきますので、やはり月曜日の値動きが重要になります。

 

乖離チャートで興味深いのは、値動きの振幅が2月に入ってから徐々に大きくなり、13日の下落でほぼ振り切れた位置にまで達している点です。さらに振幅が大きくなるのか、ここから収束方向に向かうのかは、まだ分かりませんが、おそらくピークは過ぎてここからボラタリティも収束していくのではないかと思います。

 

もちろんここが底値の意味ではありません。値動きが落ち着きつつ、ここから更に底を探しに行くものと思われます。

 

まだまだ厳しい値動きが続くと思いますが、来週も生き残りましょう。