ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年2月29日の225予想

今週はなかなか激しい値動きでした。2015年のチャイナショックと同程度の下落かもしれません。ここ数年ではここまで激しい下落はなかなかありませんでした。

 

直接的な原因はやはり新型コロナウイルスの感染拡大なのでしょうが、そもそも株価が上がりすぎたため、下がりやすい状態にあったところにコロナウイルスがトリガになったのではないかと考えています。

 

2015年のチャイナショックのデータを参照すると、2015年8月18日の高値20678から24日の安値17160まで5日間で3500円、およそ17%の下げとなっています。チャイナショック自体は2015年7月から始まっていますが、他国の株価に波及したのが8月24日のチャイニーズブラックマンデー前後からとなり、チャート上では18日から始まっているように見えます。

 

では今回の下落について検証したいと思います。日足で確認してみましょう。

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以前の記事で今回の値動きがチャイナショック前に酷似していることについて言及しました。

daniel-jp.hatenablog.com

 

もう一度当時のチャートを確認してみたいと思います。まずはチャイナショック。

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そして現在のチャート動向です。

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なんとなく似てる感じしませんか。

 

今朝方05:30に20468の安値をつけて反発し現在21016まで戻したおかげで本日の日足は長い下ひげ陰線をつけています。チャイナショックを参考にするなら来週はいったん反発、戻り高値をつけた後に再度ダラダラと売られて二番底を目指すセオリー通りの展開となります。

 

じつはこの記事の下書きを昨日の日中に書いていて、その際は下落の目安として19700、20400、21700としてました。これに節の20500、20000を加えて考えようとしていたのですが、あっさり20400まで来てしまい、下書きが無駄になってしまいました。

 

もういちど下げ幅と価格の関係についてチャイナショックを参考して考えてみます。チャイナショックは高値から17%の下げですから、下落直前の高値23810で計算すると19760あたりがまずは下ひげの目安になります。また値幅で求めるとチャイナショックは高値から3520の下げ、今回の高値23810から差し引くと20290。まああくまで参考値ですが、いったんの底値は今朝の20468、二番底があれば20290がまず目安で20000割れでしょうか。

 

ただし今回の件では世界経済に相当の影響を与えるでしょうから、ここから当面の期間株価は優れないのではないかと思います。最悪の場合はリセッション入りして株どころではなくなる可能性もあります。

 

 

いちおうチャートで予測を建ててみましょう。

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まだシグナルは点灯していませんが、先行線がおだやかに変化しはじめた所ですから、来週は下落が少し和らいでくれそうな予感もします。たぶん無いと思いますが、ここから下げると一気に20000割れが見えてきます。

 

60分足もみてみましょう。

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モメンタムでは延長2回目。3回目はなかなかレアケースですから、週末でネガティブニュースが追加されなければ、来週の寄り付きあたりは買いが入ってきて東京時間のお昼過ぎあたりまでは戻りが期待できそうです。

 

とはいえ、まだまだ値動きが安定しませんので、よほど腕に自信のある方以外は様子見が良いでしょう。個人的には中長期の大型株は打診買いを入れても良いかなと思ってます。

 

では来週も生き残りましょう。

 

追記

記事を投稿してから気がつきましたが、資金不足に陥った投資家の投げが月曜から水曜あたりに出てきそうです。そうなると月曜はいったん21000回復の後にすこし揉み合いが入るかもしれません。