ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年3月8日225長期予想

おはようございます。今日の東京地方はあいにくの雨空で寒さが戻ってきています。はやく暖かくなって欲しいものです。

 

さて2週にわたってたいへん荒れた地合になってしまった株式市場。今後どのような方向性がありえるのか少し考えてみましょう。

 

チャートを確認する前にいくつか気になった材料を転載します。

 

www.nikkei.com

なんとなく予想してましたが、やっぱりな感じです。

 

www.yomiuri.co.jp

米国でもコロナウイルスによる感染者が増え出し非常事態宣言が出だしています。この後は日本と同様のステップを踏んで全米に広がるかもしれません。

 

www.jiji.com

この事態を受け、各国中銀でも経済支援策を発動しだしそうです。

 

www3.nhk.or.jp

そして明日の朝08:50には10ー12月期GDP改定値の発表があります。おそらく悪化した数字が出るのでは無いかと予想します。

 

明日も、毎回のように世界中の週末リスクを一身に受ける東京市場となるでしょう。

 

 

さてではチャートチェックです。まずは日足から。

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このチャートでは24/48日線を用いて検証します。

 

過去の記事でも触れましたが、225は2019年12月17日で天井を打っているとボクは考えています。本来であれば、そこから下げて現在あたりは二番底を確認し反発のストーリーでしたが、理由があるのか無いのか解らない買い支えで2ヶ月半ほど先延ばしにされてしまった感があります。それだけに下げのスピードが速かったという考えです。

 

推測は推測で事実ではありませんので、ここでは唯一の事実であるチャートで追ってみます。2019年8月末から転換した陽転サイクルは5ヶ月間ほど続きました。期間的にはアベノミクス初期、日銀金融緩和二弾の8ヶ月間には及びませんが、これらのようにはっきりとしたファクトが無い状態では過去最長かもしれません。

 

そして1月中旬から転換した陰転サイクルの真っ最中です。先週末あたりからいったん底堅くなると予想していたのですが、金曜の米国時間でさらに下げて安値更新。2019年8月以来の20000割れが目前になっています。

 

株価がモメンタムを下回った状態が続いており、金曜日の東京時間で収束かと思われたのですが、また離れてしまいました。確信はできませんが現在は二番底を探している状態ではないかと思われます。であるなら今週中のどこか、おそらく月、火曜あたりで下値を打ち、この下落地合は一息つくのではないかと予想します。

 

モメンタムチャートでは、陰転サイクル底打ちからの反転に入ったように見えます。まだこちらのチャートも確定値ではありませんので気が抜けないのはもちろんです。

 

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乖離チャートの部分をパラメーターを変えて拡大してみました。11月で収束したボラティリティが徐々に拡大していましたが、この二週間で広がりきった感じを受けます。さすがにこの状態が長く続くとは思えませんので、ここからは収束の方向でしょうし、陽転サイクルに向かうものと思われます。

 

ただし、戻ってたとしても24000を回復するには相当長い期間が必要で、当面は19000~22000あたりのレンジであまりパッとしない値動きになると思います。また、瞬間的には19000割れがあるかもしれません。

 

週足も見てみましょう。

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2018年9月の高値を更新できずに下げましたが、2018年12月、2019年8月の安値は割らずに耐えている状態です。もし20000を割るようですと、次の節は19300、19500あたりかと予想します。

 

週足チャートの先行線では変化点が5月頭あたりに見えます。おそらくこの20000あたりは重要な分岐点で、ここを割った場合はかなり警戒が必要でしょうけど、おそらく来週からパッとしないボックス入りになりそうな感じをチャートから受けます。

 

来週のことはその時になってみないと解らないのが当然ですが、警戒しつつも次の戦略を考えて良い時期なのではないかと思います。

 

それでは今週も生き残りましょう。