ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年3月4日の225予想

おはようございます。今日の東京地方はあいにくの曇り空ですが、ずいぶんと暖かくなってきた感じがします。コロナウイルス騒ぎがはやく落ち着いて気分良く春を迎えたいものです。

 

さて昨晩の米国市場ですが、FRBによる緊急利下げを受けていったん株価が上昇する場面があったものの、ワシントン州コロナウイルス感染による死者の報を受けるなどして値を崩し785ドル安の25917と26000をまた割ってしまいました。これに引きづられて225も夜間取引で値を崩しCFDで20835と21000の節を割ってしまいました。

www.cnbc.com

 

そして米国ではスーパー・チューズデー。民主党候補者選出の開票が始まっている模様です。左派サンダース氏優勢との報があり、多少リスクオフに傾いてる要因があるかもしれません。

www.nikkei.com

 

以上を踏まえて本日の225の検証をしてみましょう。只今08:00です。まずは日足から。

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日足では3月2日の陽線で稼いだ上昇分をほとんど吐き出した感じがしますが、まだ底値までは届いていません。日足のモメンタムに変化無し。今週頭に予想したとおり穏やかではありませんが下落はいったん収まってはいます。モメンタムとローソク足が収束する方向に動いていることが良く解ると思います。

 

モメンタムチャートでは、そろそろ陰転サイクルの中盤を越えた様に見えますので、ここから陽転サイクルに向かうことでしょう。ただし株価が上昇して陽転するのではなく、48日線が下がってくることで収束して陽転するパターンかと思われます。

 

次に60分足です。

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2日の上昇分を3日で下げた様子が良くわかります。途中下げ渋る場面もありましたが、今朝方の米国時間の下げでとどめを刺された格好です。これによりモメンタムも一気に陰転してしまい、下げシグナル継続の形です。

 

もともと昨晩の23時あたりまでの動きで陰転サイクル入りの方向で動いており、FRBによる緊急利下げにより0時に上ひげ陽線を作ったことで陰転入り否定の上昇トレンド継続かと思われたのですが、その後の値動きがついてきませんでした。そして現在は先行線から離れつつあります。これはあまり良い形ではありません。

 

乖離チャートでは陰転サイクルの中盤をすぎてここから陽転サイクル入りが期待できるところです。

 

今のところシグナルが見えませんので、本日の東京時間はパッとしない動きになるかと思います。

 

では15分足です。

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3日15:00でいったん切り返しボックス入り、下シグナルがでた後はモメンタムが続いています。途中でFRB緊急利下げの上ひげが見えます。このときすでに下向きトレンドの最中でしたので、これを否定するほどの動きではなかった事が解りますし、それ以上に下げていることから、余計に事態を悪くしてしまった感すらあります。

 

乖離チャートでは激しく上下している様子が分かるでしょう。またボラティリティも同様に広がっています。

 

ただしモメンタムチャートはそろそろ陽転入りできそうな位置にいます。スーパー・チューズデーの結果次第ではありますが、もしこの後東京時間の前場で切り返せれば、また21500辺りを狙う格好に、もし下抜けすると一気に20000割れも見えてきます。

 

残念ながら今時点では値動きの方向性が見えません。おそらくいつものパターンで東京時間は前場で上下、後場はボックスの動きかと思います。

 

あいかわらず警戒しつつ本日も値動きに注意しましょう。

 

では本日も生き残りましょう。

 

18:00 本日の反省会です

米国大統領予備選挙はバイデン氏でほぼ決まりそうです。となるとトランプ大統領が優位となり、これが株式市場での安堵感となったのか現在は値を持ち直している模様です。

jp.wsj.com

 

ただし今日の東京時間での225は、この予備選挙の情報がアップデートされる度に上下100~200円程度動くためとてもやりづらかった感じがします。

 

では15分足チャートで今日の値動きを確認してみましょう。

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東京時間寄り付き後、多少買いが入るだろうことは予想していましたが、例によって想像以上で20870からいっきに10:00の21220まで350円ほど上げてきました。その後も買いが続き13:00には21250をつけます。おそらく公的資金による買い支えでしょう。

 

そしてその後は先ほども解説したように、予備選挙の情報が伝わる度に上下に動く荒れた地合でしたが、結局終わってみれば21020~21210のボックスとなっています。

 

この後ですが、また例によって今晩の米国市場まで少し買い優勢、その後新しいトレンドがでてくる動きと思われます。ただし、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、米国10年債の利率が1%を切っています。まず滅多にお目にかかることはありません。これが後々さまざまな方面に悪影響を及ぼすのではないかと予想しています。

 

まだまだ予断は許せません。注意して市場を観察することにしましょう。