ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年7月4日の225長中期

おはようございます。まだまだ続く梅雨空の東京地方です。

 

今日は週末ですので、昨日までのチャートをざっと眺めています。以下をごらんください。これは225CFDの日足チャートで2018年6月から描いています。

 

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ちょうど昨年の今頃は米国による対中関税を要因として下げた後の戻り相場。8月の下落を挟んで一服している時期でした。けっこう上下した印象ありますが、やはりコロナショックの下げに比べると対したことが無いように見えてきます。それだけ今回のコロナショックによるボラティリティが大きかったわけです。

 

さてチャートの下段乖離チャートに注目してください。これは長期のトレンドに対する短期トレンドの関係を描いたものです。昨年、一昨年と同様にこの時期はボラティリティが減少しています。

 

昨年は対中関税で8月頭に大きな動きがありましたが、例年であれば8月は夏枯れ相場で値動きが乏しくなります。今年どうなるかは分かりませんが、日経平均先物ではここのところ市場参加者がまた減った感じがしますので、夏枯れに向かっているような雰囲気はあります。ただし夏枯れで流動性が落ちたときは、小さい資金でも偏れば大きな値動きに繋がりますので要注意でしょう。

 

いずれにせよ、どこかで大きな動きがでてくるはずです。次回迎えるであろう下落トレンドは長くなると予想していますが、今月来るのか、来年くるのか、そのタイミングはまったく分かりません。

 

いつもの日足チャートで直近の動きを見てみましょう。

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昨日は陰線を引いていますが、いまだ6日線に絡んだ状態です。モメンタムリボンは陰転のねじれを発生させ下シグナル点灯、下落トレンドに入った可能性があることを示しています。また移動平均もここから先行線と交差して陰転サイクル入りします。まだ確定していませんが、個人的な感覚ではすでに入っている可能性が高いと考えます。

 

もうひとつ注意する点が灰点線の24日先行線で、これを現値が下に抜けると一気に頭を押さえる圧力が出てきます。これにより24日線は徐々に頭を下げてきます。灰線がDN_MAFで描いた24日線で、現値より未来側は予測線となりますが、月曜から頭を頭を下げだしている様子がわかると思います。この下げを否定するには22400以上で推移させる必要がありますので、月曜以降でそこまでの買いが入れられるどうかが鍵となります。

 

下段の乖離チャートは先ほども解説したとおり揉み合いに入っています。これは値動きが減少している事を示しています。エネルギーを蓄えているなどの表現ができないことも無いですが、出来高も減少していますから、単純に参加者が減っているだけです。いずれ出来高が増えると共にどちらかにトレンドが発生すると思います。おそらくですがすでにわずかながらトレンドの変化はでていると思います。これは上段のモメンタムリボンを参考にして評価できます。

 

もうひとつ週足も確認してみます。

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週足では現値と先行線である緑点線が併走しています。これは値動きが激しい時に見られる現象で、いずれ修正が入りモメンタムリボンと同期します。この修正で激しい値動きが発生することがあります。現在であればモメンタムリボンの値をだいたいの基準値の目安とすれば、上に乖離しすぎていますので、この後どこかで大きめに下げるか、現在の値を維持してモメンタムリボンが追いついてくるのを待つかになります。後者であれば1ヶ月ちょっとの時間を必要としますので、まさに8月の夏枯れ相場はまったく値動きが無くなる事を予感させます。その場合大きく動くとしたなら2ヶ月後あたり。米国大統領選の行方が徐々に見えてくる頃でしょう。ここでは実社会との不思議な一致があるように思えます。

 

とりあえずの注意点は来週で、このまま週足が先行線と併走するか否か。併走を選ぶならいったん下に向かいます。無視するなら夏枯れで揉み合いです。ここから上抜けはちょっと考えづらいのですが、今の状況ではゼロとは言えないのが難しいところです。

 

さてさて来週はどのような環境になるでしょうか。