ダニエルのテクニカル分析

先物・為替のテクニカル分析について考えます。同名の仮想通貨投資家の方とはまったくの別人です。

2020年1月31日の225予想

おはようございます。

 

今朝方、世界保健機構より中国の新型コロナウイルスによる肺炎についての緊急事態宣言が出されました。

www.nikkei.com

ただし渡航、貿易等については制限しない等、発言の内容に若干の違和感があります。この発表を受けた米国市場で、不思議なことに安心感が広がり株の買い戻しに繋がっています。

 

このWHOの不思議な発言については、ちょっと思うところがあります。WHOが、ここで貿易等の制限について言及してしまうと、全世界的なサプライチェーンに大きな影響がでるでしょう。

 

もちろん株価だけでなく実体経済にも相当なダメージが出ます。そして、せっかくここまで金融緩和等、世界各国による経済政策がなんとか起動に乗ってきて、ここから出口をどのようにするかの作業に取りかかろうとしている時期に、WHOの発言がきっかけになって世界経済に深刻なダメージを与えることは、中国はもとより、欧州、米国も避けたいところですし、それなりのプレッシャーを与えてるのも仕方がありません。

 

もちろん今回の事案は中国政府の初期対応のまずさにあるとは思いますが、結果的に世界経済が混乱に陥ることはできるだけ避けたいでしょうし、その重責を一機構であるWHOが負えるものではありません。となると今回のWHOのなんとなく不思議な宣言は、いたしかたないのではないでしょうか。

 

では世界はどのようにこの事案に対応したらよいのでしょうか。おそらくなるべく早く自然に終息していってくれて、WHOが終結宣言を出してくれることを各国は願ってるかと思います。

 

ちょっと横道に逸れましたが、チャートをみてみましょう。ただいま07:15です。まずは60分足から。

 

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昨日の12時頃から始まったおだやかな変化点に答えるように24本線が推移しており、この24本線を形作るためにローソク足ができているかのようです。これは移動平均交差法によくあるパターンで、チャート的には48本の基準線が崩れなかったので、24本線は戻すしかなかった格好となっています。

 

ちょうど乖離チャートでもレンジ下限にタッチしてからの反発となり、陽転サイクル入りが期待でる格好となりました。

 

この後の動きについては、24本線を現値が上回っていますので、東京時間はひとまず安心感で買われる方向の動きになるかと思われます。また今晩18時頃から転換点がありますので、ここで次の方向性が出ると予想します。おそらく調整入りでしょうか。

 

今回の様に急激に下げてからヨコヨコ推移の後に急激に下落前まで戻す動きは、ここ半年ほどよく見かけるような気がします。

 

次に15分足を見てみます。

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WHOの発表後からにわかに買われだした事が良く解ります。今回の下落の前の動きと同様に、下落後狭いボックスの動きに入ったのち上側にブレイクした格好となりますが、ボックスになるとだいたいこのパターンで上下どちらかに動く事が多いように思います。

 

この後の動きですが、東京時間の始まる前08:45あたりから変化点が始まりますので、ここに向けた動きをすでに形作っています。おそらく寄りはおだやかな動き、若干買われ気味かもしれません。ただし現在陽転サイクルを推移中であることから、一端レンジ上限にタッチがあれば、また下げ方向の動きも出やすいかと思います。

 

最後に日足もみてみます。

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 昨日の下げを否定する下ひげ足ができていますが残念ながら陰線となっています。本来であれば下ひげ陽線で反発の動きとしたいところですが、下げすぎの調整に見えますので、引き続き警戒でしょうか。

 

ボク個人的には上げたところに売ポジションを入れていくつもりですが、長期のポジションは持ちたくない雰囲気ですね。

 

では本日も生き残りましょう。

 

17:00 追記

本日の動きはだいたい予想通りでしたが、すこし激しい方向に振れました。チャートをみながら検証してみましょう。

 

まずは60分足から。

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予想通り東京時間の寄りは小動きの後買いが入りだしました。チャート上では先行線にタッチして反応した形に見えます。その後大きく上昇し23400を回復したのち、バンド上限を越えたためオーバーシュートで売られてて下落し、しばらく小動きの後に値を消していきました。

 

この先ですが、現在の動きは24本線から大きく乖離しすぎたための調整の動きとなっており、48本線が下落傾向にあり、また19時頃から変換点が始まりますので、ここで反発できないとまた下値を模索する動きになりそうです。おそらくはしばらく下げる形かと思います。

 

次に15分足を見てみましょう。

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15分足でも寄り付きの値が24本線を下回ったので修正で上昇し、オーバーシュートしてから戻して本来の値で小動きに入り、13:00の変化点で値を消していく動きが見て取れます。

 

こちらもこの後18:00頃から始まる変化点に注目です。ここで下に抜ければしばらく下落トレンドが続きます。

 

乖離チャートでは陰転サイクル中でバンド下限にタッチしそうですので、若干戻す動きがあるかもしれません。

 

来週は中国が春節から明けて活動再開となり、月曜から上海市場が動き出します。どのような動きになるかは注意が必要です。まったく読めませんので、ポジションは少なめとするのが良いでしょう。